更新ご無沙汰しています。
年明けしばらくはライブも少なかったのでYouTubeを見まくっていました。
最近ハマってよく見ているのが「VULFPECK」と「Scary Pockets」という2つのバンドです。
すでにご存じの方は何を今さらっていう感じでしょうが。笑
「VULFPECK」は音楽ストリーミングサービスの「Spotify」での活動をきっかけに名が知られたアメリカ・ロサンゼルスのミニマルファンクバンドです。
YouTubeにも動画を沢山投稿されていて、MVのお茶目さと確かな演奏技術から、最近のファンクバンドでは考えられないような視聴回数をたたき出しています。
そして「Scary Pockets」、こちらもロサンゼルス発のファンク・ポップバンドです。
このバンドの特徴は様々なアーティストの曲をファンクテイストにアレンジをして演奏していることです。
しかしながらその完成度は並ではなく、視聴回数からもそのすごさがうかがえます。
初めて「Scary Pockets」を認識したのは、オルガニストのラリー・ゴールディングスをゲストに迎えたユニット「Scary Goldings」の動画でした。
こちらはカバーではなくオリジナル曲を演奏していて、ファンキーでブルージーなご機嫌ファンクです。
ラリー・ゴールディングスのオルガンが格好良すぎてもうたまりません。笑
さて2つのバンドの詳しい紹介などはネット上に色々ありそうなので、ここからはキーボーディストとして考察してみたいと思います。
まずこの2つのバンドに共通する特徴は鍵盤にウーリッツァーを使っていることだと思います。
これまでのジャズやファンクではウーリッツァーを聴くことはほとんどありませんでした。
ソウルやカントリー系ポップスの歌ものではたまに使われていて、ダニー・ハサウェイの名盤「LIVE」、ノラ・ジョーンズやカーペンターズも有名ですね。
ジャズではジョー・ザビヌルがキャノンボール・アダレイの名盤「Mercy, Mercy, Mercy」で演奏していますが、ピアノかローズピアノが大多数です。
2つのバンドのどこかフォーキーで何とも言えない哀愁感は、ウーリッツァーが担っているところが大きいと思います。
個人的にウーリッツァーの音が大好きなのでとても魅力的に感じました。
そしてもうひとつはピアノについて。
グランドピアノではなく、あえてアップライトピアノを使っているところにこだわりを感じました。
アップライトピアノはグランドピアノと違い、反響部分が狭いので響き過ぎずこもった様な独特の音がします。
構造上の違いから鍵盤の戻りが遅いなどの特徴もあるため、クラシックの世界では家での練習用程度にしか扱われていません。
しかしそれ以外の音楽では、その独特な音が好まれてあえてアップライトピアノを選ぶこともあるくらい重要な楽器です。
というわけで最近ハマっているバンドを紹介してみました!
ブログに書いてみて、彼らの好きなところを再確認できました。
自分の音楽活動の肥やしにして行きたいと思います!